才能はその先にあるらしい

あゆさんは昨年の秋から

氏神様の社務所に

小間使いとして働き始めました。

思い返せば

子供の頃、神職さんになりたかったんですが

私の家は天理教の布教所。

神社に生まれていない私は

そもそも資格がないというか

「神様に選ばれなかった…」という

かなりの喪失感。

辛くて誰にもこの秘密を

打ち明けてきませんでした。

天理教の教理は大好きですけどね

「陽気ぐらし」なんて明るくていいよねw

我欲を持たずに心軽く陽気に生きよう！って

めっちゃポジティブですよ。

話を戻しますね

この神社のバイト、張り紙で見つけました。

悩んでも解決しないような事態になり

もう神頼みだわーって久しぶりに立ち寄った

地元の神社さんで

【巫女、事務員募集】の文字が…

私が神様に呼ばれたような気がしても無理ないでしょ？

面接でお話をうかがって

「神様の近くで仕事ができる」

そう思ったら涙が溢れちゃって。

その時思ったんです。

「順番って神様が決めるんだな」って。

神職になるためには

大学の神学科を修了すればいいってことを

40歳を過ぎてから知りました。

だから

やりたかったらできるってわかったんです。

大学に通えたら神職になれるなら

とにかくお金作って勉強もしなきゃ。

神様の近くに行くには

まだまだ遠い道のりだと思ってたら

アルバイトの募集w

神様に近づくという願いは

あっさり叶ってしまいました。

社務所の裏方は

榊と垂でいっぱい。

葬儀もありますから定時という概念もなく

私はバイトだから決まった時間に帰りますが

宮司さんも巫女さんも臨機応変、次々と

対応をしていくのを見て

本気で歳を取ってから神職に就くのか？

そもそも神職として働きたいのか？

学問として知りたいだけなのか？

いろいろと感じている今日この頃です

この様々な感情と感覚の向こう側に

神様のお側で本当に勤めていくのか

そこに才覚はあるのか

何事も一線を超えて初めてなんだな、と

もうすぐ52歳なのですが

今日も新鮮な感覚になれることが

とても有難いです

子どもの頃から馴染んだ場所です